日本語訳(当社作成)
「トルク:大手ねじ卸売企業が新たな収益源としてデジタルサービスの提供を開始」
日本でねじ業界のマーケットリーダーとして知られるトルクは、建設・製造業界の中小企業向けのデジタルサービスプロバイダーへと変貌を遂げている。
日本の産業発展とともに歩んできたトルク株式会社は、100年近くにわたり、日本の「ものづくり」にねじを提供してきた。日本の高齢化が進む今日、建設業界を取り巻く環境は厳しさを増しているが、トルク株式会社は、単なるねじの卸売業ではなく、デジタルサービス提供企業への変革に注力している。
「近年、多くの二次商社や中小事業者が深刻な後継者問題を抱えており、多くの場合、大企業に吸収されたり、事業を閉鎖したりしています。このような成熟市場で成長するために、私たちはM&Aや業界内での提携を試みるだけではなく、ねじ以外の新しいサービスの提供にも取り組んでいます」と社長の檜垣俊行は説明する。
「例えば、当社はB2B の電子商取引システム「ねじネット」を開発し、顧客は取引をオンライン上で簡単に完結できるようになりました。このシステムにより、すでに約1,000社の小規模事業者が生産性の向上を達成しました。競合他社との差別化において、このような取り組みが当社の重要な強みだと思います。」
また、トルクはIoT技術を活用した商品受け渡し用のロッカーボックスも独自に開発している。このスマートロッカーには赤外線センサーと遠隔監視カメラが搭載されており、荷物の保管状況をリアルタイムに把握することができる。さらに、2023年5月より同社が提供しているモバイル端末アプリとも連携し、24時間、安心・安全な無人での商品受け渡しを実現した。
そして現在、同社はねじの提供に加えて、これらのデジタルサービス自体を顧客へ提供することで、デジタルサービスプロバイダーへと変貌を遂げはじめている。